【検証】ゼインアーツの「ギギ2」は家族4人のファミリーキャンプに最適なのか?

アイキャッチ・記事内画像撮影:筆者

発売ホヤホヤのゼインアーツ「ギギ2」で早速キャンプしてきました



広い空間と多彩なパネルアレンジが発表当時から話題になっていたゼインアーツの「ギギ2」。

4人家族の筆者にとっては「これぞファミキャンにぴったりのシェルターなんじゃないか」という思いもあって、発売と同時にインナーテントとセットで入手してみました。



いままでは他社のツインポールシェルターを使っていましたが、どうしてもデッドスペースが多く、4人家族だと少し手狭というのが本音。

ゼインアーツのシェルターには、ギギ1から受け継がれた両サイドのエクステンションポールがあるので、これによってどこまで居住スペースが広くなるのかは気になるポイントです。

ゼインアーツの新作シェルター「ギギ2」を家族で使ってみた

本体は軽量でコンパクト



素材にシリコーンポリエステルを採用していることで、キャリーバッグのサイズは70✕20✕25cmとコンパクトです。付属品を含めた重量は7.5kgなので、子供でも無理なく持ち運ぶことができました。

インナーテントは別のキャリーバッグに収める必要があり、収納時のサイズは径20✕50cmで、重量は2.5kg。すべてをセットにすると重量は12.5kgと、中型サイズの2ルームテントとほぼ同等。車への積載も無理がなく、ストレスはありませんでした。

横幅750cmなので、狭い区画サイトは要注意



「ギギ2」はその巨大なサイズが魅力でもありますが、横幅は750cmあるので、小さな区画サイトだと入らない場合があるので注意が必要です。

訪れたキャンプ場は8✕8mの大きめな区画サイトでしたが、それでもガイラインがはみ出すぎりぎりでした……。「ギギ2」の魅力を存分に引き出すには、スペースに余裕のあるフリーサイトの方がいろいろと楽しめそうです。

4人家族はインナーテントを2つ使用



ゼインアーツから発売されている「ギギ インナーテント」は2人用のサイズ。よって、我が家の場合は2幕をレイアウトしました。

写真のように向かい合わせて張ることはもちろん、1本のポールに寄せて張ることもできます。インナーの張り方も選択肢があるというのは、飽きが来なくてよさそうです。



インナーテントは吊り下げ式なので、取り付けは簡単です。入り口のセンター部分にあるストラップとポールをしっかりと固定し、計8箇所をペグダウンすれば完了します。結局、設営にかかった時間は計40分。インナーテントをピンと張るのに苦労しました(結果、あまりうまく張れませんでしたが……)。

注意しておくべきは、ペグが計24本必要になるということ。設営自体はシンプルで簡単な「ギギ2」ですが、地面が硬いキャンプ場での設営には少し苦労するかもしれません。

高さ220cm!広くて開放的な居住空間



シェルターの高さは220cmあるので、身長180cmの筆者でも屈まずに生活できました。

ツインポールのシェルターの場合、中央部分が少し凹んでしまって、スペック表記よりも低めの天井高になりがちですが、「ギギ2」はそれでも十分の余裕があります。



ドアパネルを2本のポールで跳ね上げると巨大なタープとしても活用できます。

ご覧の通り開放感が抜群で、リビングスペースも広く確保できるので、家族4人でも快適に過ごすことができました。暑い夏の季節でも、こうすることで風が抜けてくれるので気持ちがいいです。



また、インナーテントのバックスペースにもこれだけのゆとりがあります。ここに小さなテーブルなどをおいて、着替えが入ったバッグなどの定位置にしておけば、インナーテントの中も広々と使うことができます。

暑い日でも涼しく過ごせるギミックが満載

インナーテントはほぼ全面メッシュ



今回、8月下旬の残暑厳しい時期にキャンプに行きましたが、それでも快適に過ごせたのは、豊富なベンチレーションとメッシュパネルのおかげです。

インナーテントには広範囲にメッシュが備わっていて、すべてのパネルをメッシュにするとまるで“メッシュインナー”のようになります。



暑い季節でも蚊帳のように使うことができるので、虫が苦手な女性や子供とのキャンプにもぴったりですね。

パネルを閉じてフルクローズにすれば、春先や秋口の肌寒い時期でも冷気をブロックできるので、様々な季節に対応できるのは評価したいポイントです。

下部のベンチレーターが優秀



ギギシリーズの最大の特徴でもある両サイドの立ち上がり部分。購入するまでは居住性が高まることしか期待していませんでしたが、ここに備わったベンチレーターがとても優秀でした。

インナーテントのすぐそばにあるので、寝苦しいはずの夏の夜でも、快適に寝ることができたのはこれのおかげです。



太陽が登りきった朝の8時台ですが、子供たちは寝苦しい表情を見せずにスヤスヤ寝ています。これも、ベンチレーターによる空気循環のおかげでしょう。

通常、ベンチレーターは上部にあることがほとんどですが、下部にあることで空気が循環して、シェルター内の熱気を逃してくれる構造になっているのです。熱がこもりがちなシェルターだけに、この機能は夏場にとてもありがたい。

遮光性が高いから日差しも和らぐ



ファブリックにはポリエステルリップストップを採用しています。裏面には着色されたポリウレタン(通常は透明)を塗布しているので、これによって縦糸と横糸の隙間が埋まり、日差しの透過を軽減してくれる効果があります。



実際に暑い日差しの下でも快適に過ごせましたし、タープが作り出す影の濃さはご覧の通り。ドアパネルのアレンジ次第で、この面積はいかようにでも変更できるので、夏でも使いやすい大型シェルターと言えるでしょう。

家族も絶賛!「ギギ2」は家族でも快適なシェルターだった



今回、二泊三日のキャンプで使ってみましたが、「ギギ2」は間違いなく家族4人で過ごすのに適したシェルターでした。ドアパネルを跳ね上げることで大型タープのようにも使えるアレンジの広さは、使い込むことで色々と楽しみが見つかりそうです。

2ルームテントよりも設営が簡単で、撤収も楽。「ギギ2」は中級以上のファミリーキャンパーにおすすめしたい一幕です!

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Source: nap-camp