【破天荒DIY】ペリカンケースを快適キッチンに変身させる5つのアイテム
唯一無二のキャンプギアが欲しいなら、DIYすべし!
人の真似はしたくない! かぶりたくない! そんな気持ちが強めな、ひねくれキャンパーのアキモトです。これまでに好奇心のおもむくがまま、軍用の担架や、道路標識など、キャンプの外にあるさまざまなものをDIYのベースに使ってきました。
今回まだ多くのキャンパーさんが手をつけていない、DIYの新雪地帯を発見しました。それが、ペリカンケースの加工です!
ペリカンケースでタクティカルなキッチンテーブル、作ってみた
筆者がDIYのベースとして選んだのは、ペリカン社の樹脂製ハードケース「ストームケースiM3200」。Amazonをパトロールしている最中、このケースが目に入り、自分だったらこの中に何を入れるかという妄想からスタートしました。
ペリカンプロダクツ ストームケース IM3200OD
●サイズ:間口×奥行×高さ:1198×419×170mm
●有効内寸:間口×奥行×高さ:1117×355×152mm
●質量:9.57kg
「ストームケースiM3200」はもともと、米軍がライフルなどの火器を収納運搬するため、ハーディッグ社が開発した防水性とタフさに優れたハードケース。ちなみにハーディッグ社はペリカン社に吸収合併され、その製品の一部はペリカン社の製品として現在も販売されています。
そしてイメージを膨らませた末、完成したのがこちらのキッチンテーブル、「ペリカンキッチン」。「ストームケースiM3200」に脚を取り付け、ワンバーナーと天板をインサートし、フタ裏に収納ラックを取り付けた、タクティカルなキッチンです。
DIYに役立つ!「ペリカンキッチン」に採用した5つのアイテム
今回、この「ペリカンキッチン」を実現させるにあたり、5つのアイテムが役立ちました。ここからは、製作工程に沿ってこれらのアイテムを紹介していきます。
いずれも他のDIYでも活用しやすい汎用性の高いアイテムなので、ぜひ取り入れてみてください。
アイテム1. なんでも三脚テーブル化できる人気アイテム「アシノプレート」
「ペリカンキッチン」はテーブルの脚にカメラの三脚を2本使用しています。
そして、それを可能にしている重要なパーツが、昨今のガレージブランドシーンのパイオニア的ブランド、38explore(サーティエイトエクスプロー)の「アシノプレート」。
このアタッチメントを天板の下にネジ留めし、カメラ用三脚を取り付ければ、たちまちテーブルに早変わり。キャンプ界に三脚テーブルのアイデアを持ちこんだ同ブランドならではのアイテムです。カメラ用品の標準規格である1/4インチ、3/4インチ両方に対応しています。
今回は強度が必要だったので、インパクトドライバーで穴あけしてボルトとナットで取り付け。
三脚は、ネットオークションと中古カメラ店で入手したマンフロット社の古い三脚を2本使用しました。
アルミ製のものはカーボン製のものよりリーズナブル。キッチンギアを詰め込んだケースは結構な重量になるので、そこそこ太さのあるしっかりしたものをチョイスしてます。
アイテム2. 汎用性高すぎな、ペリカンの「イージークリックモールパネル」
続いて採用した、アイテムがペリカン社の「イージークリックモールパネル」。本来は他モデルのケース専用のオプションで、モールシステム対応のポーチやアクセサリーの取り付けを可能にするパーツです。
今回はこちらを2セット取り付け。これにより、キッチンツールや調味料を取り出しやすい場所に配置でき、調理の効率がアップしました。
「イージークリックモールパネル」の便利なポイントは、取り付け後に工具不要でパネルの取り外しができる点。この機能によりモールシステム対応のポーチの付け外しがしやすくなっています。
このパネルだけ別の場所に吊るしたりする使い方も可能。
ちなみにモールシステムに対応した銃のマガジンケースは、トングやナイフなどのキッチンツールを入れるのにぴったり。私はM4ライフル用のマガジンケースに、液体調味料の入ったヘイズ社のオイルボトルを入れています。モールシステムアイテムは意外なシンデレラフィットの宝庫!
アイテム3. DIY初心者にもうれしい、アクリル板オーダーカットサービス
今回のDIYでかなりお世話になったのが、アクリル板カットのネットオーダーサービス「アクリルオンライン」。アクリル盤をカットをするための工具やノウハウがない方でも、これなら安心! かんたんな形のものなら誰でも用意できます。
「イージークリックモールパネル」をフタ裏に取り付けるためのベースパネルとして、艶消しブラックの2mm厚のアクリル板を注文。オプション料金で角を丸めてもらえます。
「ストームケースiM3200」のソリッドな雰囲気を生かし現代的な雰囲気にしたかったので天板は光沢のあるブラックのアクリル板でオーダー。
あまり寸法ギリギリでオーダーすると入らなかったりするので、オーダー時にはよく測ってから注文しましょう。ちなみに私は1回失敗しています……。
アイテム4. スノーピークの人気アイテム「IGT」用オプションを流用!
そして天板にインサートしたのが、スノーピークの「IGT」システムのアイテム。元の製品の品質の高さや信頼性はもちろん、キャンプのDIY界でも人気のアイテムです。今回は、同シリーズのワンバーナー「フラットバーナー」と専用天板「リッドトレー」を使用。
ここは本来の使用方法から外れる使い方なので、メーカーのサポートは受けられません
。あくまで自己責任です。バーナーを使用する際は、バーナー下に物を入れないよう注意も必要。心配な方は、天板だけ入れましょう。
アイテム5. DIYをサポートするフレームシステム「G-Fun」
オーダーカットのアクリル天板と「IGT」アイテムをセットするためには、ボックス内に支えとなるフレームを組まなくてはなりません。
そこで活躍したのがSUS株式会社が展開する、カスタムフレームブランド「G-Fun(ジーファン)」。
さまざまな形状と太さのパイプ、それを繋ぐアタッチメント、豊富なアクセサリーを組み合わせることで、テーブルやラックなどが作れます。六角レンチひとつで組み立てできるので必要な工具が少なく済む点も魅力。
DCMグループのホームセンターでも取り扱っているほか、公式ホームページで無料会員になれば、ミリ単位のパイプのカットオーダーもできます。同ブランドが開催・公開しているDIYコンテストの作例も参考になるのでおすすめ!
今回は、この「G-Fun」のSシリーズ(19ミリ)を使用してハシゴ状のフレームを組みました。
組んだフレームをちょうどいい高さに固定するため、ホームセンターで購入したL字アングルを4箇所に取り付け。ここも強度が必要なので、ケースにインパクトドライバーで穴あけし、ボルトとナットで取り付けました。
作ってよかった!「ペリカンキッチン」のここが便利
設営撤収がラク!
キッチンテーブルとキッチンツール収納が一体となっているので、設営と撤収に時間がかからない点が「ペリカンキッチン」の魅力。現地に着いたら、三脚を取り付けフタを開けば、アウトドアキッチンの設営完了です。
どこでも水平に快適調理!
脚が三脚なので、傾いた地面でも水平を保てる点は便利なポイント。さらにフタ裏のモールに調味料やキッチンツールをオーガナイズできるので、キャンプ料理がはかどります。
フタが風防としても機能し、バーナーの火が安定しやすくなった点も思わぬ収穫です。
Source: nap-camp
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