一台あると便利!ファミリーキャンプでも使えるソロ用焚き火台5選

アイキャッチ画像出典:ベルモント

ソロからファミリーまで使える焚き火台ってあるの?

撮影:まつい ただゆき

「いかに荷物を減らすか」がソロキャンパーにとっては最大にして永遠の課題ですよね。特にツーリングキャンプを満喫するならバイク車載が絶対条件ですから、収納時はコンパクトに折りたためるフォールディングモデルへと選択肢が限定されてしまいます。

とはいえ、旅先で合流した仲間たちと、あるいはたまのファミリーキャンプにも使える焚き火台を探していた“ソロときどきグループキャンパー”も多いはず。

提供:yuko oono

そんなお悩みにお応えすべく、バイク車載も視野に入れつつ、家族とも無理なく囲め、オプションパーツによって調理も可能な5つのフォールディングモデルを厳選してみました。

さらに! 一般的な市販の薪(約40cm)をそのまま使え、総重量2kg以内というキャンパーフレンドリーな縛りまでも設定し、重量の重いものから順に紹介していきます。

今回紹介する【焚き火台の選定基準】
①総重量2kg以内
②コンパクトな収納サイズ
③家族4人でも囲めて暖を取れる
④調理も可能
⑤市販の薪(約40cm)をそのまま入れられる

1つあれば幅広く使える、汎用性の高い5つの焚き火台たち

その1. 【約1900g】薪ストーブ感覚で暖を取る人気モデルの兄貴分 笑’s「A-4君」

出典:笑’s

日本が誇る町工場発祥のガレージブランドにして、ソロキャンパーなら誰もが一度は物欲を掻き立てられた「B-6君」の生みの親でもある笑’sの定番モデル。

優れた燃焼効率など機能面は「B-6君」そのままに、A-4サイズへとサイズアップを図った「A-4君」への再評価が、近年ベテランキャンパーを中心に高まっていると聞きつけました。

提供:なみさん

その声の多くは「とにかく暖かい」。他のモデルと比べ火床が深い設計から、金属の面積が広く、それらが熱せられ薪ストーブ感覚で暖を取れるというのです。

出典:笑’s

確かに200台限定で販売されたオプションパーツの「H&H グリルプレート」(上画像・販売終了)をドッキングした様子は、まさに薪ストーブそのもの。

約128mmという火床の深い設計から市販の薪もジャンジャン放り込め、ワイルドな一斗缶焚き火感覚を味わえます。ブランドオーナーは金属プレスが本業とあってタフさも折り紙付きです。

出典:笑’s

「B-6君」と同様にロストルとゴトクをフレームの中に正しい順序で収めることで、収納時はわずか20mmというコンパクトサイズを実現。その名の通りほぼA-4サイズなのでバイク車載からパッキングまで様々なスタイルに対応してくれます。

出典:笑’s

出典:笑’s

さらに注目したいのが各種オプションパーツ。特にグリルで肉や野菜などの焼き物を楽しみながら熱燗をチビチビやれる「A-4君専用 ステンレスメッシュ カン(燗)グリル」(別売り)は、呑兵衛キャンパーにはうってつけの一品かと。

他にも収納時には「A-4君」をスッポリと包み込む「A-4君専用グリルプレート」(別売り)などなど、町工場直系の確かな技術が随所に見て取れます。

ITEM



笑's コンパクト焚き火グリル B-6君
●収納サイズ:約181mm×122mm×18mm
●組立サイズ:約215mm×122mm×165mm
●重量:約500g
●静止耐荷重:10kg

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ITEM



笑’s 焚き火グリル A-4君
●収納サイズ:約292mm×206mm×20mm
●組立サイズ:約365mm×206mm×290mm
●重量:約1.9kg
●静止耐荷重:10kg

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笑’s A-4君専用 ステンレスメッシュ カン(燗)グリル
●材質:0.8mm厚ステンレス
●重量:約380g(ステンレスカップ含む)
●カップサイズ:80mm×H80mm

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笑’s A-4君専用グリルプレート
●重量:約1090g

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その2. 【約1750g】子どもたちも喜ぶキュートなハート型、ユーコ「フラットパックポータブル グリル&ファイヤーピット」

出典:モチヅキ

シーンきってのマスターピースでもある「キャンドルランタン」でお馴染みのユーコ初の本格焚き火台が、こちらの「フラットパックポータブル グリル&ファイヤーピット」です。

フラットパックの名の通り、ほぼワンアクションでB4サイズほどの専用フラットケースに収まり、ロストルこそないものの両サイドの通気口がしっかり機能し、燃焼効率も上々。とかくオプションになりがちな焼き網が同梱されるのも魅力のひとつではないでしょうか。

撮影:小川迪裕
出典:モチヅキ

オフィシャルサイトにも「わずか30秒で組み立てられる」とあるように、脚を交差させ、本体両端をパタっと開くだけでセッティングできるので初心者にも安心。さらに折りたたみ時は脚がハンドルになるので設営だけでなくスムーズな撤収への配慮も感じられます。

出典:モチヅキ

撮影:小川迪裕

付属のケースはおよそB4サイズほど。収納時の厚みは約3.5cmと、バックパックはもちろんツーリングキャンパー御用達なトラスコ「トランクカーゴ」などのコンテナボックスにも余裕で収まるサイジングはやっぱり魅力的です。

タンカラーやオリーブドラブなどミリタリー由来のカラーが人気な近年のシーンにあって、ケースカラーも無理なくハマりますね。

出典:モチヅキ

使用時は254×340×285mmと、市販の薪がちょっとだけはみ出るほどの好サイジング。先述した専用ケースに加え、焼き網と網用ハンドルがもれなく付属するお得感もまた、ソロキャンパーからファミリー層まで幅広いユーザーにオススメできるアピールポイントのひとつです。

ITEM



ユーコ フラットパックポータブル グリル&ファイヤーピット
●サイズ:34×25.4×28.5cm
●収納サイズ:37.5×27×3.5cm
●重量:1.75kg(収納ケース含む)
●材質:ステンレス

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その3. 【約1000g】収納時のコンパクトさはシーンでも随一!ウルフ&グリズリー「ファイヤーセーフ」

2019年に日本初上陸を果たしたカナダ発のガレージブランドにして、現時点での展開ギアは焚き火台とグリルのみという信頼の専業ブランドです。注目すべきはなんと言っても収納時のコンパクトさと無駄のない美しいデザイン。

クラッチバッグを思わせる付属のケースに収めれば、一見して焚き火台と言い当てる人はそうそういないでしょう。

ケースからサッと取り出し、蛇腹式のプレートを組み合わせる独自のシンプル設計。ご覧のようにかなりの低重心ですし、4点の溝と両サイドのハンドルでロックして使用するので風にも強く、中央に向かってピラミッド状にくべれば市販サイズの薪もきっちり収まります。

ワイルド派には嬉しいオリジナルファイアスターターも付いてきますよ。

撮影:山畑理絵

さらに単体でも使用可能な同ブランドのオリジナルグリル「グリルM-1」とセット販売される「グリルM1 エディション with ファイヤーセット」も用意されています。

焚き火台と組み合わせて使う際はその日のスタイルに合わせた高さを2段階調整できる上、脚を外して焚き火台に直接載せればBBQや炭火調理もOK。

グリルにも肩掛け可能な収納ケースが別途用意され、バス釣り用のモバイルロッドや折りたたみ傘ほどの大きさまでコンパクトにまとめられます。

ちなみに焚き火台「ファイヤーセーフ」の総重量は約910g、「グリルM1」は1250gと、2つ合わせても約2kgなのでバイク車載もギリギリ範囲内ではないでしょうか。

ITEM



ウルフ&グリズリー ファイヤーセーフ
●サイズ:W28.6cm×H27.8cm×D5cm
●収納時サイズ:W29.2cm×H10.5cm×D2cm
●重量:910g
●素材:ステンレススチール

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ウルフ&グリズリー グリルM1 エディション with ファイヤーセット
●サイズ:W27.5xH28cm
●収納サイズ:W5xH40cm

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4つ目、5つ目はなんと500g以下!

約40cmの薪をそのまま使えて、料理もしっかり楽しめる。そして家族でもソロでも使える軽量な焚き火台……最後はなんと500g以下の2つが登場です!

その4. 【約493g】オプションパーツまで魅惑のオールチタン!テンマクデザイン「男前ファイアグリル」

いまだに売り切れ御免状態が続く超人気ワンポールテント「サーカス」シリーズをはじめ、優れたコスパとかゆいところに手が届く各種仕様で着実にシェアを広げるテンマクデザインから11月中旬にリリースを予定しているのがこちらの「男前ファイアグリル」。

その名の通り同ブランドのヒット作のひとつでもある調理用鉄板「男前グリルプレート」とのドッキングも魅力の最新作です。

ご覧のように「男前グリルプレート」(別売り)がスッポりハマる設計が何より特徴的。無駄を一切省いたシンプルな設計は、元プロダクトデザイナーという経歴を持つ水道橋のアウトドアカフェ「BASE CAMP」の代表A-sukeさんによるプロデュース。

パッと拡げてすぐに使える親切設計。市販の薪は横置きだと若干はみ出るものの、ロックをかけたV字型のフレームが地面にしっかり固定されるので斜めに放り込めば何ら問題なく使えます。

側面のサポートバーを取り付ければ耐荷重は約4kgと「男前グリルプレート」プラスアルファも守備範囲です。

本体重量はわずか415g、ゴトクとサポートバーを含めても493gと夢のアンダー500gを実現。本体はもちろん、ゴトク、さらに剛性を高める2本のサポートバーまで総チタンという贅沢な仕様がソロキャンパーならずとも物欲を刺激されます。チタンならではの美しい焼き色にも期待が膨らみますね。

【男前ファイアグリル】
価格:9,000円(税抜)
重量:約493g(ゴトク/サポートバー/収納ケース含む)
使用時サイズ:200×250×150mm
収納時サイズ:165×310×15mm
耐荷重:4kg(サポートバー使用時)
付属品:収納ケース

詳細はこちら

その5.【約423g】極薄チタン採用で超軽量コンパクト。ベルモント「TABI」

新潟県燕三条に拠点を置く老舗アウトドアブランド「ベルモント」から今春デビューしたばかりのニューモデルは、わずか0.3ミリの極薄チタンを火床に採用し、本体重量298g(ゴトク、側板除く)という衝撃の軽さを実現しています。

付属のゴトクとフレームにはステンレス素材を使用しているため、驚きの軽さを実現しつつも気になる剛性もしっかり担保した新時代の実力派です。

両サイドの側板を外せば一般的な市販の薪も難なく載せられ、ロストルこそないものの底面に設けられたスリット状の通気口により燃焼効率も問題なし。付属のゴトクを使えば、焚き火と調理を同時に楽しめる設計もソロキャンパーには嬉しい仕様のひとつでしょう。

ゴトクはフレームに4点を引っ掛ける仕組みでズレを防ぎ、耐荷重は約3kg。さすがにダッチオーブンは厳しいですが、クッカーやスキレットを使った簡単な調理やBBQなら必要十分です。

収納時のサイズは178×360×15mm、本体にゴトクと側板を加えた総重量は423g。軽さと剛性を両立しつつリアキャリアにトランクネットで固定できる魅力的なサイジングでツーリングキャンパーの選択肢に確実に入り込むモデルのひとつと言えるでしょう。

ITEM



ベルモント TABI
●材質:本体:チタニウム、18-8ステンレス、収納袋:ナイロン
●使用時サイズ:237×360×170mm
●収納時サイズ:178×360×15mm
●重量:約423g(本体:約298g、側板:約29g、網:約96g)
●耐荷重:火床15kg、網3kg

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身軽になりたいならフォールディングモデル一択です!

出典:モチヅキ

ソロでもグループでも即戦力必至なコンパクト焚き火台5選でした。価格が価格なだけにいろいろ試すワケにもいいかないカテゴリーなので、皆さんのスタイルに合ったモデルに出会えたなら幸いです。では、良いキャンプライフを!

Source: nap-camp